【鶴の湯だより2008年11月6日配信NO206より】
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鶴之助独り言(オバマ大統領誕生に想う)
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昨日、長いアメリカ大統領選挙が遂に決着、民主党のオバマ氏が当選、黒人は初の大統領が来年1月より誕生することになった。

白人で経験のあるベテラン老政治家ではなく、黒人で経験の浅い気鋭の新人政治家をアメリカ 国民は選択した。

未だ伝統的な白人至上主義やキリスト教原理主義など保守色の根強いアメリカで、オバマ氏が 選ばれた意義は大きい。
アメリカの民主主義の健全性というか懐の深さを感じる。

直接投票で大統領を選ぶ「直接民主制」ということもあるが、国民の政治への関心や盛り上がり方も日本のそれとは比べようもなく熱狂的だ。

アメリカ国民は政治や政治家に対して主体性を維持しているといえるのではあるまいか..

昔、アメリカのカリフォルニアでホームステイしていた時、見た目軟派なサーファーの若者達が真剣にレーガンの核政策について口角あわ飛ばして議論していたことを思い出した。

アメリカ政治の成熟度の違いを見せつけられた観がある。

一方、日本はどうだろう? 政治や政治家に対して妙な諦めと、幻滅感、「誰がやっても同じや」というニヒルな第3者的態度。
無関心からくる投票率の低下、また感覚やムードでの政治家選び。
⇒(タレントや郵政民営化劇場型投票行動)
これでは政治に自浄も変革の波も起きるわけはない。

敗戦体験がトラウマとなって、政治や権力者に対して必要以上に懐疑的で距離を置くようになったという影響もあるが、日本の民主主義は幼稚で、「国民の政治民度、偏差値が非常に低い」と敢えて言わせていただきたい。

このこと自体は、マスコミもまた良識ある有識者や政治家なら既に気がついていることだが、一般国民や選挙民に嫌われたくないので、声を大にして誰も言えないだけである。

鶴之助は一般の民間人で風呂屋のおっさんであるから代りに敢えて言わせてもらう。
「日本人よ、もう少しアメリカ的民主主義を見習え!自分達が政治貧弱の根源であることに気づけと」

政治に無関心では、国民の為の政治家や政権は育てられないし、官僚に何されても文句を言う資格はない!

自分達が政治をどうしたいか、政治家にどう働いて欲しいか?もっとメッセージを出すべきでは・・
次の衆議院選挙、そのへんしっかり意識して投票したいと思う鶴之助です。

皆さんはいかがお考えですか?