【鶴の湯だより 2005.3.18配信 N0132より】
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鶴之助独り言(銭湯シンポジウムに思う)
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先日3.14、ハートピア京都にて京都府主催の
銭湯シンポジウム【さあ!銭湯へ行こう】が開催されました。
文教大学の学生さんが実際、銭湯利用者にアンケート調査を行なってまとめられた研究発表が特に鶴之助には興味深かったですね。
京都の平均的な規模のお風呂屋さん3軒、140名のお客さんからアンケート調査の結果。
中でも気になった主なデータを下記に紹介します。
1.利用者の世代は約8割が50才以上
2.交通手段の約6割が徒歩
3.来湯の時間帯は開店から夕食前が9割
4.ひとりでの来湯が8割
5.銭湯利用目的に友人知人に会えると答えた方が50才以上で約2割ありに対して40代以下はゼロ。
鶴の湯の傾向とはまったく異なった結果で驚きでしたが、街の平均的な銭湯ではさもありなんでしょう。
この結果から、主な街の銭湯利用客像が見えてきます。
<日常的に、近所のお風呂好きのおじさん、おばさんが夕食前に友達とのおしゃべりを楽しみに銭湯に通う>という姿です。
現状は、家族連れや若い人が気軽に余暇を楽しむ銭湯ではないのです。
これは鶴之助が小学生時代、昭和の生活銭湯の主客層と変わりありません。
古き良き時代のほのぼのとしたいい習慣というか銭湯風景で、マニアの皆さんからしたらそこが魅力なんでしょうけど、銭湯業界の未来を考えますと、このままでは銭湯衰退は必定です。
元気な街の銭湯を残していく為には、今のままではあきまへん。
昔みたいに子供や若い人にワンサカ来てもろて活気を取り戻さんと…..
「変わらなきゃ、銭湯!」
その為には、街の銭湯は地域のコミュニテイや生活浴だけをアピールしているようでは発展性がありませんね。
それだけなら殆どの京都の銭湯は及第点で、今のままで素晴らしいということです。
客が減るのは客がその素晴らしさに気がついてないだけという安楽な現状肯定論に陥ってしまいます。
自己変革する勇気もやる気も必要です。
若い世代が銭湯へ通う動機は人と話せるコミュニティより、癒しやリラックス、気分転換、余暇を楽しめる場をまず第一に求めているのではないでしょうか?
まずそういうものがあって、そこにいろんな世代の多く人が集り、結果的に銭湯コミュニテイができるのではと思います。
明るく、快適で、入り安くて楽しめるお店作りは銭湯再生の入り口だとの意を強くしました。
鶴の湯もまだまだ足りませんね。<(_ _)>
これからも鶴の湯はお客さんに喜んで貰える変化を模索していきます。
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