【鶴の湯だより 2004.7.15配信 N0104より】
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鶴之助独り言(私見!小泉政権)
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参議院選挙は、民主党が大躍進でしたネ。
自民敗北について小泉首相の責任問題云々いってるようですが、これは笑止千万。
小泉さんが首相だからこそ、あの程度負け方ですんだと見るべきでしょう。
昔みたいにいかにも派閥のドンのような首相だったら大惨敗だったと思います。

小泉さんの功績は、改革の中味は別にしても、日本の政治の流れを密室型からオープン型に変えたこと。(もちろん政治ですから密室で決まるものもありますが)

「改革なくして成長なし」を合言葉に、構造改革に着手した。
北朝鮮、郵政、道路公団民営化、特殊法人、年金問題、イラク派兵等、アンタッチャブルな政策に次々手をつけて日本の政治の問題点を表沙汰(浮き彫り)にしたことです。

パフォーマンス的で安易な改革だと批判もあるようですが、敢えて火中の栗を拾う姿勢は評価されるべきでしょう。政治家としての使命感や大局観を持っている人だと思います。

この流れは政権が変わってもしばらく変わらないでしょう。
次の政権も厭でもこれらの抜本改革に取り組まなければ政権がもたなくなりました。
これは改革のスピードが遅い日本の政治によいこと。
そういった意味でも、小泉さんは後世に評価される政治家かも知れません。

ここまでは小泉信奉者のようなコメントでしたが、実は鶴之助、小泉内閣を積極的に支持してるわけではないんです。
なるべく人のいいところを見るように心掛けているもんですから。 (^^

むしろ健全な民主政治の為には、民主党が政権を獲った方が今はいいと思ってます。

一政党がずっ〜と政権を担うと、どうしても官僚や族議員を意識した従来の政治手法(調整型政治)に縛られて政策が中途半端な妥協案(骨抜き)になってしまう。
*今回の政府の年金法案などはそのいい例です。
汚職など政官癒着による構造的な腐敗の土壌にもなる。
また議会での建設的な政策論争も起きにくい。(只、与党と野党の賛成、反対だけの硬直した議論に終始してしまう。)

若い人が多くて、官僚や力のある長老政治家の縛りを比較的受けない民主党の方が、思いきった政策を打出せるはずです。
自民党も一時下野することでリフレッシュできる。

二大政党的な政権交代が、互いに政策をチェックし、切磋琢磨することで政治を活性化、健全化させると思います。皆さんのお考えはいかに?